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インド政府公式文書:日印二国間関係年次報告書

年度公式文書に基づき、インドと日本の「特別な戦略的かつグローバル・パートナーシップ」について、政治、安全保障、経済、科学技術、人文交流の各分野における深い相互交流、協力メカニズム、戦略的連携の進化を体系的に整理する。

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Published

24/12/2025

主要章タイトル一覧

  1. サミット及びその他のハイレベル政治交流
  2. インド・日本東進行動フォーラム
  3. 民生用原子力協力
  4. 防衛協力
  5. 国防相会議及びその他のハイレベル交流
  6. 経済・ビジネス関係
  7. 科学技術協力
  8. 宇宙協力(ISROとJAXA間)
  9. 環境協力
  10. 教育、文化及び人的交流
  11. インド・日本フォーラム
  12. 在日インド人コミュニティ

文書概要

本報告書は、インド政府が発表するインドと日本の二国間関係に関する年次公式評価文書であり、2025年初頭時点における両国の特別な戦略的・地球的パートナーシップの各次元における進展と深化を包括的に記録しています。報告書は、両国の深い歴史的・文化的淵源に根ざし、現代の多層的かつ包括的な戦略的協力に焦点を当て、インド太平洋及び地球規模の枠組みにおけるインドと日本の調整と相互作用を理解するための権威ある公式視点を提供します。

報告書の構成は、二国間関係の中核的支柱を体系的に網羅しています。政治・戦略的側面では、1952年の国交樹立以来の関係の3段階の格上げ(2000年の地球的パートナーシップ、2006年の戦略的・地球的パートナーシップ、2014年の特別な戦略的・地球的パートナーシップ)、及び継続的なハイレベル相互訪問と年次サミットメカニズムを詳細に記録しています。特に、インドの東方政策、SAGAR原則に基づくインド太平洋ビジョン、インド太平洋海洋イニシアチブ(IPOI)と日本の自由で開かれたインド太平洋ビジョンとの間の戦略的シナジーを強調しています。さらに、報告書は、四者安全保障対話(Quad)、インド・日本・オーストラリア・サプライチェーン強靭化イニシアチブ(SCRI)、G20やG7などの国際的場面における政策調整を含む、多角的枠組み下での両国の緊密な連携を詳述しています。

安全保障・防衛協力は、二国間関係の重要な支柱を構成します。報告書は、共同安全保障宣言、防衛装備・技術移転、軍事機密情報保護、相互補給・役務提供協定(RPSS)などを含む一連の基礎的合意の締結を列挙しています。文書は、マラバール海上演習、JIMEX(インド・日本海上演習)、ダルマ・ガーディアン陸上共同演習を含む一連の共同軍事演習、及び両国海軍によるUNICORNマスト共同開発に関する覚書を重点的に紹介しています。これらの協力の制度化・常態化された相互作用は、両国のインド太平洋地域の平和、安全保障、安定への共通の関心、及び高まりつつある防衛統合の趨勢を反映しています。

経済・技術分野において、報告書は詳細なデータと分析を提供します。両国の経済貿易関係は「包括的経済連携協定(CEPA)」の枠組みに基づき、日本はインドにとって重要な外国直接投資の供給国(累計約432億ドル、第5位)かつ最大の二国間政府開発援助(ODA)供与国です。協力プロジェクトは数多く、象徴的なものにはムンバイ・アーメダバード高速鉄道計画、クリーンエネルギー・パートナーシップ、サプライチェーン強靭化イニシアチブなどが含まれます。報告書はまた、半導体サプライチェーン、デジタル・パートナーシップ、産業競争力、技能開発(JIM、JEC、TITPプログラムなど)、医療などの新興分野における協力の拡大を強調し、二国間経済協力がハイテクノロジー・高付加価値の方向へ深化していることを示しています。

最後に、報告書は、学術機関間の多数の協力、2023-2024年インド・日本観光交流年、姉妹都市・州関係、及び成長を続ける在日インド人専門家コミュニティを含む、人的交流と民間の絆の活発な発展を概説しています。これらの交流は、戦略的パートナーシップに堅固な社会的・文化的基盤を提供しています。本報告書は、公式往来記録、合意文書、統計データ及びハイレベル対話内容に基づき編纂されており、インド・日本二国間関係の動向を研究し、両国の戦略的意図と協力の実効性を評価するための貴重な一次資料です。